くせっけデザインのブログ

くせっけの人に幸あれ。

映画マリオで興奮!リブランディングの真骨頂を見た話。

つくづく思います。

長く愛されている製品やキャラクターは一度ヒットしたら安泰という訳ではなく、その時代時代のニーズに合わせて再構築の努力がなされている結果、長く愛されているんだなぁということに。

映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は凄まじかった!これ以上の映像表現があるのか?と思うくらいの衝撃を受けた。

特に、洗練された最新の映像に古き良き時代を感じさせるレトロな表現がミックスされたシーンが数多くあったのだが、この相反する二つの時代の表現がとても高いレベルで混ざり合い、時代を知る人には心地よく、知らない若い世代には新鮮に映る映画となっていたのではないでしょうか。

マリオ黎明期の映像技術の再現や往年の名曲、過去のゲーム作品の登場など、僕の兄が好きだったマリオシリーズのゲームプレイを横から見ていただけの僕ですら懐かしさが込み上げるシーンがいくつもあった。

実写版マリオのオマージュなど、記憶の隅の隅、幼稚園くらいの頃に見た光景を炙り出される体験はなんとも愉快なものだったので、マリオシリーズにずっと寄り添ってきた方にとってはさぞ高揚する作品になっているだろう。

マリオシリーズは過去から現代にかけて第一線で好評を博しているので、往年の過去作をリメイクして懐かしむ類のものとは違う。常にリブランディングを重ね、時代ごとのファンを作ってきたからこそ、こんなにも長く愛されているのだと思う。これは過去の人気というバックボーンがあるにせよ、作り手の大変な努力が詰まっていると推測する。

最近はドラゴンボールをはじめ、親子で楽しめるまでにリブランディングされている作品も増えてきた。これからもマリオは形を変えながら輝き続けると思うので、とても楽しみだ。