くせっけデザインのブログ

くせっけの人に幸あれ。

飽きっぽいことは素晴らしいこと

皆さんの周りにもいますよね。
飽きっぽい性格の方。

あなたはいかがでしょうか。

むしろ褒め言葉だと思う理由

この頃思うのは、飽きっぽいということは
それだけいろんなことにチャレンジしている
証拠
なのではないかなということです。

僕でいうとこのnoteが良い例で、
夢中になっていた時期は1日に
2〜3本記事を書いていました。
クオリティはともかく「書きたい!」
というエネルギーが凄かったです。

でも、ここ最近は1か月に一本のペースに。
あの頃のエネルギーはどこへやら。

理由は分かりやすくて、興味が完全に
カメラに移ったからです汗

とにかく人の写真を撮ることが楽しい。
そして、多分時間が経てば
違うことに夢中になっているでしょう。

一時でも夢中になった経験は宝

それでも『やったことがある』
『夢中になったことがある』ものが
増えていくのは良い感覚な気がしています。

嬉しいことにここ最近、求められる
ことに対して「それ、やったことが
あります。」と言える機会が多くて。

飽きっぽいとはいえ火が付いたら
ある程度の知識を頭に入れるレベルまで
やるので、経験として自分の中に
残るんですね。

もちろんずっと突き詰めているプロの
方には及びませんが、
『やったことがあること』が多ければ
多いほど可能性も広がり、掛け算できる
機会にも恵まれそうです。

それはもしかしたら
一つのことを突き詰めるくらいに
良いことなのかもしれません。

と、思えるようになってきました笑

では、子どもたちはどうだろう?

子どもたちには好きなことをやらせたい
と思う方がいる一方で、「飽きっぽい」
ことをネガティブに捉えられることも
多い気がしています。

習い事が続かないとか、買ったおもちゃへの
興味がすぐに薄れたりとか。

その原因は二つあるように思います。

一つ目は、お金を出したり手続きをするのが
本人ではなく親御さんであること。


お金と時間のコストをかけたのに
すぐに飽きられたらちょっとチクリと
言いたくなっちゃいますよね。

二つ目は、子ども自身が心の底から
やりたいと思っているかどうか
わからないこと。


親御さんの意思かもしれないし、
例え子ども自身が「やってみたい」と
口にしたとして本当に思っているかは
別だと思うのです。

その瞬間はそう思ったかもしれないし
勧められたから反射で答えることも
あるでしょう。
経験が少ないので、やってみたら
思ったものと違ったなんてことも
多々ありそう。

そうしたことで、お子さんに
「好きなことをやってもらう」ことの
難しさが伺えます。

大人は自由でいいぞ

一方で大人は自由ですね。

やりたい行動に対してお金のかからない
方法を知っているし、自分の気持ちを
把握した上でやりたいことを選べます。

それでいてある程度夢中になる予感がしたり
収入に繋がると判断したらお金をかける。
かけることを決められる。

つくづく幸せな環境だと思います。

僕の父も高齢ですが、ことあるごとに
「あそこに行きたい」
「あのガジェットに触れたい」
と口にしています。

周りは「また言ってるよ」という
反応ですが、そういったワクワクと
常に同居していることで保たれる
心の若さが大切だってしみじみ感じます。

飽きっぽいチャレンジャーに敬礼!

僕ももっといろんなことにチャレンジして
たくさん飽きていこうと思います笑

みんなもいっぱい飽きような!

ネットには書かれない理想的なオーダースーツを注文する方法

「仕事などで着るスーツをこだわりたい」
と思われる方の中には、自分の体に合う
一着を求めてスーツをオーダーしてみよう

考える方も多いのではないでしょうか。

僕もそういった考えを持っていたことに
加え、細身の特殊体型ということもあり
さまざまなお店でスーツをオーダーして
きました。

ネットに書かれたおすすめのお店や
よいお店の見分け方を参考に
巡りましたが、期待が外れ
捨ててしまったスーツも数着あります。

せっかくオーダーした末に期待して待った
一着がかっこよくなかった時のガッカリ感は
なかなかのものです・・・。

そんな経験をもとに僕がスーツを
オーダーするにあたって大切にしている
ポイント
を書いていきたいと思います。

参考になったらとても嬉しいです!

①スーツの使い方をイメージしておく

スーツというと一般的には
グレーやネイビーの色でカチッとした
シルエットのもの
をイメージする方が
多いと思います。

ただし、近年はオフィスカジュアルや
クールビズなどカジュアル化の風潮が進み、
いかなる状況でもカッチリした
スーツを着ていればよい

という時代ではなくなりました。

そればかりか「カッチリスーツ」を
着ているだけでお固いイメージ
持たれてしまうシチュエーションすら
あるくらいです。

オーダースーツ屋さんには初見だと
驚くくらいの種類の生地があります。

色や素材感がさまざまな中、
小さな生地見本から最適なものを
選ぶのはなかなか難しい作業。

しかし、その生地選びによって
カッチリしたりカジュアルになったり
仕上がりが大きく左右されるので、
オーダーするスーツをどのような場面で使い
どういった印象を持ってもらいたいのかを
あらかじめ考えておくことが大切です。

これは着用するシチュエーションや
雰囲気をざっくりイメージできていれば
OKです。

スーツの細かい部分はプロである
お店の方にアドバイスしてもらいましょう。

②理想を持っておく

「理想的」というからには
理想を持っておくことが大切です。

スーツをオーダーできるお店はたくさん
ありますが、お店によってスタイルは
さまざまなので迷ってしまいます。

そんな時はお店のブログを数ページ読んで、
「このお店のスタイルが自分の理想!」
「考え方がぴったり!」
「かっこいい!」

という理想や価値観のアタリを付けておく
ことがとても大切です。

仕上がりが未知で不確定要素が多い
オーダースーツだからこそ
目指すスタイルは共有しておきたい
ところです。

ここも難しく考えずフィーリングでOKです。

③わからないことはお店の方に聞く

オーダースーツは自分だけの一着を
作ることができる反面、あれもこれも
自分で選ばないといけないと身構える方も
いらっしゃると思います。

スーツの知識がないとオーダーしづらい。
そんなことなありません。

スーツのディテールはそのルーツも
含め多岐に渡り、どれも奥が深いので
全てを把握することは困難です。

そんなときは「どういった選択が一般的
ですか?」と正直にお店の方に聞いて
しまうことが完成度の高いスーツを
仕立てる近道です。

わからないままなんとなくで選んで
しまうのは不安ですし、チグハグな
スーツになってしまうリスクも
増えてしまいます。

もし、質問に答えてくださらない
お店だったとしたら、知識に自信のない
可能性が高いので他のお店を探すのが
よいかもしれません。

といっても、スーツのディテールに必ずしも
一定の解があるとは限りません。
お店によって話すことが異なる場合も
あるでしょう。

そういったときは②の直感を信じて
お店の方を信じるのが一番だと思います。

僕たち初心者があまり完璧な正解を
求めてしまうと一歩踏み出せなくなって
しまいますので、ここもプロにお任せして
みましょう。

④安価すぎるオーダースーツ屋さんに注意

近年増えている一着三万円くらいの
オーダースーツのお店はアルバイトの方や
業務委託のスタッフの方が採寸している
ことが多く、スーツに関する造詣が
深いわけではないので注意です。

そういったお店ほどリスクを避けるために
細部に渡ってお客さんに選択させる
傾向にあると感じます。

(その方がトラブル防止になるため)

オーダースーツの価格はスーツそのもの
だけでなく、スタッフの方の知識や技術も
含まれている
と思うので、なるべく安価
過ぎるお店は避け、気に入ったスタイルの
お店や情熱を感じ取れるお店を選ぶのが
よいでしょう。

※僕自身10万円以上したお店で
大変な目にあったこともあるので
「高ければいい」という訳でも
ないのが難しいところですが・・。

安すぎないという意味での目安としては
そのお店で一番安い生地を選んで
6万円〜といったところでしょうか。

⑤プロとたくさんコミュニケーションを取る

「このお店いいかも!」
目星が付いたら、お店の方と
たくさんコミュニケーションを取って
理想のスーツの擦り合わせをしましょう。

なぜコミュニケーションが大切かと言うと
プロの方の理想とあなたの理想が
必ずしも一致しているとは限らない
からです。


例えば僕は細いウエストがコンプレックス
なので、お店の方がイメージするスーツの
エストよりゆったりさせてほしいことが
多いです。

そういった「心の中の理想」は口に
しないと伝わりません。

プロの方に情報を渡せば渡すほど
納得のいくスーツに仕立ててくれるはずです。

まとめ

スーツをオーダーする際のポイントは、

  • ①スーツの使い方をイメージしておく

  • ②理想を持つ

  • ③わからないことはお店の方に聞く

  • ④安価すぎるオーダースーツ屋さんに注意

  • ⑤プロとたくさんコミュニケーションを取る

でした。

ネットでオーダースーツでおすすめな
お店を調べると、製法※で比較している
ケースを多く見かけます。

※パターンオーダーやイージーオーダー、
更には使っている毛芯の種類など

正直そこは大きな判断材料には
ならないと思っています。

見えない材料や作り方よりも、
お店の方の採寸技術・提案によって
仕上がるシルエット、スーツとしての
整合性の方が圧倒的に重要だからです。

何より自分が直感的に
「信頼できる!」
「カッコいい!

と思えるお店かどうか

そしてお店の方に情熱があるかどうか
といった部分がキーだと思います。

そういったお店はスーツに合う
コーディネートのことなども教えて
くれるでしょうし、長い付き合いができる
と思います。

一着目から自分の理想どおりの
スーツを仕立てることは難しいことですが
このようなポイントを抑えれば少なくとも
「もうオーダーはしない・・・」と
ガッカリすることはないでしょう!

(僕は何も知らなかったので
一着目で心が折れかけました汗)

更にお店の方との信頼関係ができれば
次に作るスーツは更によいものに
なりますよね。

さいごに

スーツのオーダーについて説明して
きました。

街なかにめちゃくちゃかっこいい
スーツの方が溢れて、胸を張って
歩いていたら最高ですね!

ぜひチャレンジしてみてください!

クルマは良質なコミュニケーションツール!

3年前から車に乗り始めをました。

結婚を機にバイクを降りて移動手段が
減ったことや車庫が空っぽでもったいない
などいくつかのきっかけがありましたが

一番大きな理由は新型コロナウイルス
蔓延する中でも安全にお出かけをしたい
という考えでした。

車を持つというライフスタイルを
初めて経験して、荷物が運びやすかったり
お出かけのハードルが下がるといったような
予想していたメリットはもちろんですが、
予期せぬ副産物がありました。

それは人と一緒に車に乗っていると
すごくコミュニケーションが捗るのです。

思い当たる理由は

  • お互い正面で顔を合わせて
    いないので緊張せず
    リラックスできる

  • 適度に景色が移り変わるので
    会話のネタが尽きない

  • 他者に会話が聞かれることがない

といったところでしょうか。

心理的安全性が確保されて
素直になれる要素が
詰まった空間だなぁと思います。

リラックスして、気恥ずかしいことも
言えてしまいます。

将来の夢について話したり
企業の面接なんかにちょうどいい
場所なのではないでしょうか笑

そんなことで、目的地よりも
その道のりが楽しかったりすることが
多々あります。

車が良質なコミュニケーションツール
だったなんて

乗り始めるまで知りませんでした。

パラアート展プロデュースを振り返り。展示方法・アイデア

フリーランス初仕事

フリーランスになって初めて決まった
仕事だったパラアート展のプロデュース
が終わりました。

『すみだスマイルフェスティバル 2023アート展』

2023年12月6日(水)から10日(日)
までの開催期間が終わり、短い期間に
関わらず300人の方が墨田区役所の
ギャラリーに足を運んでくださいました。

僕は展示構成、出展団体・学校との
コミュニケーション、グラフィックデザイン
スタッフの手配などを担当し、
約半年の準備と開催期間を経て
数えきれない発見がある仕事でした。

kusekke-design.hatenablog.com

当初は作品が集まりにくいのではないか
という不安ありましたが、結果的には
充分な約60作品が揃いました。

中には僕が直接足を運んで出展を交渉した
思い入れのある作品も。

どの作品も表現する楽しさに
立場も年齢差も関係ないことを
感じさせてくれるとても
素晴らしいものでした。

作品が多いことは嬉しい反面、
展示の難易度は上がりました。
スペース的な都合で一つ一つの作品を
綺麗に見せることが難しくなるのです。

更に作品の実物を会場に持ち込み
どの程度空間が必要なのか、
どういった固定方法ができるのかは
設営の日になるまで確定できない
条件であったこともあり
事前のシミュレーションと
設営日の土壇場力が試される展示でした。

想定どおりに行かなかった点も
もちろんありましたが、信頼できる方と
チームを組み設営にあたったことで
予想以上によい展示にすることが
できました。

kusekke-design.hatenablog.com

展示のテーマ

市役所時代に知り合ったアーティストの方と
シミュレーションを繰り返し展示方法を
決めました。

今回のアート展は、シンプルに芸術作品を
展示する趣旨ではない点が特徴的でした。

ふらっとお越しいただいた方に
楽しんでもらうことはもちろん、
出品した墨田区内の作業所や
特別支援学級に通う方や
その周りで支えていらっしゃる方々に
喜びを感じてもらうことが第一の目的でした。

そのためにはアート空間としての
クオリティも確保する必要があり、
これまで市役所時代に取り組んでいた
『人の気持ちを伝えること』
今まさに培っている『デザインの力』
の二つを掛け合わせて挑んだ仕事でした。

貼り絵・切り絵などの大型作品

合作により複数人で制作された大型の
作品のパワーは実際の寸法より迫力が
あるものでした。

そのため、小さなサイズの作品が
目立たなくなってしまうことが
予想されたため、それぞれの良さを
打ち消さないよう混在させない
レイアウトにしました。

ポストカードサイズの作品

15枚のポストカードサイズの作品は
スペースの都合上、大型の作品の間に
配置されることになりました。

サイズのインパクトに負けないよう、
生成色のコットンネットに木のクリップで
挟む方法を取りました。

クリップで作品の一部が隠れないよう
特製の透明のテープをかまし
挟み込んでいます。

このような装飾は間違えると
作品のノイズになってしまう
可能性もありますが、今回の作品は
色もはっきりしており装飾に負けない力を
持っていたため、違和感は出ませんでした。

本来は壁のコーナーを目立たなくするため
直角の壁2枚をまたぐ形での設置を
検討していましたが、隣のエリアの作品の
サイズ感により実現できませんでした。

プロジェクションマッピング

墨田区立緑小学校の特別支援級の
子どもたちがナレーションやアニメーション、
撮影までも手作りしたこの作品は
大きなインパクトがある作品でした。

画面は幅3m高さ2m。
たっぷり空間を確保するために
アート展の設営はこの作品の位置を
決めるところから始めました。

この作品を展示した大きな意味の
一つとして、子どもたちが吹き込んだ
ナレーションがとても暖かみのある
ものだったことがあります。

会場にBGMを流すことは当初から
考えていましたが、この音声がとても
暖かく可愛らしいBGMとなって
会場の雰囲気をよりよいものに
してくれました。

コピー用紙に書かれた作品と大型の作品

作品の中にはキャンバスに描かれ額に
入ったものもあれば、A4コピー用紙に
書かれたものもありました。

その表現の幅広さや多様さが来場された方を
楽しませたことは言うまでもありません。

展示においては多様な作品がそれぞれ
輝くよう限られたスペースの中でも
たっぷり余白を取るように意識しました。

立体作品

数少ない立体作品が展示会場に
奥行きを持たせてくれました。

車イスや団体の方々の来場も想定し
広々させた位置関係や会場に入った際の
目線、来場者の導線を意識して
しました。

写真作品

出品された写真作品はサイズも用紙も
バラバラ。写真用紙の作品もあれば
コピー用紙に印刷されたものもありました。

壁面への展示はスパース的に難しく、
一方で立体作品が少ないことをふまえて
写真作品はモビールアート的な
展示方法を取ることに決めました。

天井にフックをかけ、ソフトワイヤーと
テグスで吊り下げ。

丸いパーツは白く塗装したフラフープです。

さすが墨田区ということもあり
スカイツリーの写真が多く出品されました。
この展示方法は「空」のイメージから
着想したもので、被写体のイメージに
合わせて高さを変えて吊り下げる
工夫をしています。

原稿用紙に書かれた作品

唯一原稿用紙にポエムが書かれた作品は
額に入っていないこともあり
平置きにこだわりました。

一般的な机の高さをダンボールを重ねて
再現し、サテン製の布で包んで
高級感を出した台の上に乗せました。

原稿用紙一枚では遠くから目立たないため
当初は書斎の世界観を再現し机と椅子、
デスクライトにペンまで小道具を
配置したかったのですが
実現しませんでした。

版画の作品

墨田区内の中学校の特別支援学級から
出品いただいた作品は同じ版画で、
かつ台紙も同じ紺色だったため
同エリアに展示し世界観を統一する
ことができました。

刺繍の作品

刺繍の作品は額に入っていたものの
一つ一つのサイズが小さかったため、
細かいディティールまで近くで見て
もらえるよう全て横に並べ
間隔をしっかり取りました。

技術の高い作品

作品の中には長年絵画教室に通っていたり
受賞歴のある方の作品もありました。

全ての作品が個性を放っていましたが
特に技術の高い作品は他の作品との
世界観のバランスを考慮し、
導線の最後の空間にまとめて配置しました。

団体の紹介パネル

『すみだスマイルフェスティバル』の
実行委員会を構成する団体の紹介パネルも
出展されました。

最低でもA1サイズ、中には模造紙サイズも
あるため空間が狭く感じられることの
ないよう工夫して配置しました。

このエリアは情報の密度も高いため
作品群とは分けてゾーニング
立体作品でその間を繋ぐレイアウトに
しました。

メインビジュアル看板

アート展を具現化するような
メインビジュアルは、区内の作業所に
通う方々に協力いただき描いてもらった
文字と絵を僕がレイアウトをしたもの。

最長180mの大判で印刷し、
区役所ギャラリー入口前に設置しました。

目を惹くビジュアルにしたかったのと
フォトスポット的な役割になると
いいなと思っていたので
アート展に関わった来場者の方々が
記念撮影している姿には感動しました。

墨田区役所のギャラリーは一面
屋外から中の様子がわかるガラス面に
なっています。

作品展示スペースの都合上、
可動式パーテーションで半面を
ふさぐ形になったため、その裏面にも
メインビジュアルを設置しました。

「外から見えたよ!」と言ってくださる
方もいたので効果的だったと思います。

作品の固定は土壇場の勝負

もっとも苦労したのは作品の固定でした。
ギャラリーの下見はしたものの
どのように作品を壁に固定するかは
情報が少なかったのです。

実際に取り掛かると壁によっては
ピンが刺さらなかったりテープが
剥がれやすかったりと試行錯誤の連続。

落下しないよう強く固定したい一方、
ギャラリーや作品を傷付けては
いけないのでアイデアを売り絞り
複合的な方法で固定しました。

画鋲やピンを使っているように
見える作品も、実は穴を開けないよう
挟み込んで支えているのです。

さいごに

設営は非常に体力を使いますし
固定するためのアイデアをひねり出す
ために頭も使いました。

それでも来場者の方、出品された方や
その周りで支えていらっしゃる方が
喜んでくださっている様子を見て
「頑張ってよかった」と心の底から
思いました。

また、アート展のプロデュースを経験して
普段当たり前に見ている景色にも
多くの方の苦労が込められていることに
あらためて気付きました。

最近は、絵を見るとその裏側を
覗き込んでしまいます笑

個人的には
「120点の尻尾が見えた100点!」
胸を張って振り返ります。

関わってくださった方、
ご来場いただいた方
皆さまに感謝します。











人と向き合いたいから一眼レフは必需品でした。

一眼レフカメラほど、こんなにも
「早く買っておけばよかった!」
と思うものはなかなかありませんでした。

師走に衝動的にカメラを買った

12月の上旬に一眼レフカメラを買いました。

半年前くらいから漠然と欲しいと
思ったり、デザインに関わる身として
仕事でも使えるだろうと考えていましたが
安い買い物ではないので踏ん切りが
付かずに時間が経っていました。

ところが先日、僕が仕事で関わらせて
もらったイベントが行われることを
きっかけに、イベントの前日にふと思い立ち
ヨドバシカメラに行ってカメラとレンズを
買ってきました。

ようやくきっかけができた!と
言わんばかりのスピード感でした。

妻と一緒におもちゃで遊ぶかのごとく
いじっていると、スマホでは撮れない
クオリティの写真が撮れることに
大はしゃぎ。

さっそく翌日のイベントでも大活躍
してくれました。

それ以降、「今日は出番があるかも」
と思った日はカメラを持参するように
なりました。

人を撮るのが楽しくてしょうがない

誰しもカメラ機能が付いたスマホ
持ち、本格的なカメラもプロだけが
扱うものではなくなった現代、
写真は僕たちにとってとても身近な
存在ですよね。

それでもレンズを構える理由や好みは
それぞれ個性が出ると思います。

僕はとにかく人を撮ることが好きです。
日常の中で僕たちはいろんな表情を
していることを、写真を見返すと
感じることができます。

何気ない日常も意図して残さないと
頭から消えてしまいます。

その記憶と記録が楽しすぎて
よく正社員時代もことあるごとに
職場の同僚とスマホで写真を
撮っていました。

一眼レフカメラは背景をぼかす性能が
高いので、より背景を余白にして
人の表情に着目する写真を撮ることが
できます。

これが楽しくて楽しくて。

「ありのままを価値にしたい」僕にカメラがピッタリ

僕はフリーランスになってから
「人間らしさをデザインする」という
行動指針を決めました。

個性やありのままを価値にできる
社会を作りたいというイメージから
着想したフレーズなのですが、
人と向き合う仕事がしたい
僕にとって、レンズ越しに覗く
いろんな方の表情だったり
自分では気付けない素敵な一瞬を
写真という手段で残すことはとても
相性がいいなと感じています。

年末になって、今後の仕事にも心強くて
楽しい道具を手に入れたと喜びで
いっぱいです。

来年もたくさんシャッターを切るぞ!

ポジティブになるのではなく、ネガティブさを可愛がれるようになること。

M-1グランプリ2023に感情移入して
興奮し大笑いしたその日の夜、
ここ最近では珍しくなかなか
眠りに付くことができませんでした。

翌日、寝不足気味の状態で
朝を迎えましたが、この日は
何を考えてもネガティブな一日でした。

睡眠の大切さをあらためて感じる
とともに、寝不足によりわかりやすく
ネガティブになる心の構造に
少し面白くなっちゃいました。

短い時間の中で将来のこと、
今の仕事のこと、立ち回り方のこと
などバラエティーに富んだ不安が
頭をよぎります。

でも一方で、頭の中にもう一人の
自分がいて

「今日はネガティブな日だから
まともに受け止めないようにしよう」

と言うのです。

頭の中で繰り広げられるちょっと
不思議なこのやりとりが、
以前の僕とは違う「強さ」だと
受け止めました。

フリーランスになって以降、
メンタルの維持にかなり気を配って
います。多くのことを自分で判断
できる立場なので、ストレスが生まれない
ように工夫してします。

それでも日々さまざまな出来事が起こり
心は揺れるし、上に書いたように
体調によって左右されるときもあります。

そういったときは、揺らぐ自分の
心を受け入れるのが正解
かなぁと
ここ半年くらいで思うようになりました。

ずっとポジティブでいること。
それはかなり難易度の高い話。

人なので必ず凹みます。
凹んでる自分に「そりゃたまには
凹むよね」と声をかけられる状態こそが
メンタルが強い状態と言えるのでは
ないでしょうか。

定期的にくる心の中の反抗期を
「やれやれ」と言って可愛がって
あげられる。そのようにネガティブさ
と付き合えるようになることがこれからも
大切なのかなぁと思うのです。

年々、年齢差の意味が薄まっている。

この考え方は、割と無意識に僕の中に
あるものなのですが、自分では
なかなか「いいな」と思っています。

個性が表出することに遠慮はいらない

先日、とある施設のイベントに参加した際
初めてお話しした男性の方がいました。

その方は割とイケイケというか、
少し尖っているというか、
鋭さや勢いを感じる雰囲気の方でした。

僕は相手がどんなタイプの方でも割と
コミュニケーションの導入はかなり
謙虚な姿勢で臨むのですが、
たまたま生まれ年の話になり、
僕が彼より歳が上であることが
わかって以降、彼の話し方が
遠慮気味になったのを感じました。

個人的にはそんなことで遠慮する
ことないのにな。と思ってしまいました。

初対面の方に謙虚な姿勢で話せるのが
僕のいいところだし、勢いや強さを見せる
ことができるのが彼のいいところ
なのだから。と思うのです。

上下関係な嫌いだった高校生時代

僕がこういった考えなのは何も
昔からそうだった訳ではないと思います。

それでも高校生の頃、部活の先輩が
学年が一つ上というだけですごく
威張っていたことにはかなり怒りを
感じていたことを覚えていて、
「自分は下の世代には繰り返さない」
という決意のようなものは持っていました。

結局、上下関係の意義が理解できず
部活を辞めてしまいましたが、
今でも不思議に思っていて、
狭い世界だったなぁと振り返ります。

歳下の「すごい人」をたくさん見てきた経験

市役所に勤めていた頃は、若い世代の方と
地域の接点をつくるまちづくりの
仕事をしていました。

その中で学生さんなど歳下の方とも多く
接する機会があったのですが、
自分にはできないすごい行動をして
活躍されている方を何人も見てきました。

もちろん能力的な『縦の軸』だけでなく、
方向性の『横の軸』も異なる方たちなので
単純に悔しくなるようなことは
ないのですが、それでも今の自分、
数年後の自分にすらできないようなことを
やってのける歳下の方はいくらでもいて、
そんな方々と出会い、対話した経験が
今の考えに繋がっているのだと思います。

年齢は単に時間でしかありませんが、
濃縮された経験や培ってきた価値観は
本当に十人十色。

とても面白いことです。

ただただ教え合うだけですよね。

もし「自分は歳下から学ぶことなんてない」
と思っている方がいらしたとしたら、
結構もったいないことだなと思います。

例えば10代の方やそれ以下の方だとしても、
現在の流行や風潮、モノの見方など
上の世代にはない情報をたくさん
持っています。

特に新しい技術がどんどん増えている
現代では若い方がゲーム感覚で
触れられるものに、大人が着いていけない
なんてことは日常茶飯事ですよね。

そう考えると自然にリスペクトが湧いてきて、
「ああ、年齢って関係ないな」と思える
のです。これまで出会ってきた素敵な
大人たちほど相手が幾つであろうと
同じ目線で向き合う方が多かった印象を
持っています。

「年齢に関係なく知らないことは
教わり、知っていることは伝える」


今後も信条にしていきたいです。