くせっけデザインのブログ

くせっけの人に幸あれ。

お湯を飲む男子(31)

半年くらい前から
よくお湯を飲むようになりました。

白湯ではなく、お湯です。
極端に熱いのは飲めないので
そこそこの温かさで飲みます。

「お茶をお金出して
買う意味がわからない!」
と謎にとんがっていた昔の僕が知ったら
落ち込みそうなくらいお湯を飲んでいます。

体を中から温める大切さに
年々気付いてきました。

まず、今のシーズンは寒いので
暖を取るために飲みます。

次に、もともと胃が弱いこともあって
お腹を冷やすことが禁物なので
お湯を飲みます。

お次に、油断すると水分不足に
なりがちなので飲みます。
水を飲む行為は割と僕の中で
作業になってしまい面倒なのですが
お湯なら水分補給以外にもよい点が
あるので気が進みます。

気が進むというのが大きくて、
水は美味しくないけど
お湯ならギリ進んで飲めます。

最後に、これがもっとも大きな理由
なのですが、お湯を飲むと眠れるし
起きれるのです。

夜、シャワーを浴びて体が温まったら
コーヒーが相場だった以前と比べて
お湯を飲むようになってから
寝つきが変わりました。

もともと夜に眠くならない体質の上
布団に入るとやることがなくなるのを
いいことに考えごとタイムが始まって
しまう性質でしたが、お湯を飲んでいると
飲んでいる最中からうとうとしてきます。

そして朝。
まぁ朝が苦手歴の長い生活を送って
きましたが、内臓を温めると目が覚めて
くるのです。

温かいコーヒーでもいいのでしょうけど、
そんな大人の余裕を朝から作れない
僕にはお湯がピッタリです。

内臓を温めるってすごい。

ティファールのスイッチを押すだけ。
急ぎのときは水を注いでレンジでチン。
かんたんお手軽。

こだわりの強弱というのは
人それぞれなのが面白いと思うのです。

僕はどちらかというと面倒くさがり
ですが、全てにおいてそうであるとは
言えません。

ネクタイを締めることを
手間だと思わないし
スーツに朝晩スチームを当てます。

それでも朝晩に紅茶を淹れようとは
思わないのです。

手数は最低限なのに体に優しいから
お湯はいいのです。

特に人に薦めるわけではないですが、
お湯はいいぞ。

芸大の授業で動画を作った僕ら。年代ごとに傾向が。

youtu.be


僕が通っている京都芸術大学
通信がメインですが、対面のスクーリングも
行われており土日の2日間をかけて
どっぷり授業に集中できる機会も
用意されています。

先日、外苑のサテライトキャンパスにて
行われた映像制作の授業に参加しました。

映像制作の授業に参加

一日目にAdobeの動画編集ソフト
『premier pro』の基本操作を学び
その日のうちに映像のプランを作成。

翌日、半日の作業時間が設けられ
午後からは完成品の上映と合評という
タイムスケジュールでした。

通学2年目になるともはや当たり前の認識になってくるのですが、スクーリングの
課題をある程度のクオリティで仕上げるには
授業の時間内ではほぼ絶対足りません。

事前にソフトに慣れておき、
初日の夜は自宅で作業しないと
間に合わない前提で組まれている
ことが多いのです。

なので、二日間の授業の初日の夜に
予定を入れようものなら納得のいく
作品は出来ないと思います汗

この絶妙なハードルによって
鍛えられることが多いなと感じています。

お題は『倒錯』

映像のプランは学生任せですが
共通のテーマが出題されました。

それは『倒錯』。

倒錯(とうさく)
1.逆になる、または逆にすること。ひっくり返ること。ひっくり返すこと。

2.本能や感情・徳性の異常により、社会・道徳にそむく行動をすること。

受け手によって捉え方が異なる絶妙な
お題だなと思いつつ、一方でネガティブな
作品が増えそうだなとも思いました。


(実際に参考に上映された学生の作品は
猟奇的な内容でした・・・。やめい。)

コミカルな作品を作った僕

テーマの表現の仕方は委ねられて
いたので、僕は試してみたいカット割りの
構想をベースにプランを練りました。

そして授業初日の夜、買ったばかりの
一眼レフと三脚を片手に一人寂しく
撮った映像が上の作品です。

試しに撮ってみたら思いのほか
映像にホラー味が出てしまいましたので、
演技と音声でコミカルさを強調しました。

テーマがテーマだけに、
ポジティブだったりコミカルな作品が
出にくいと思ったので、逆張りも込めて。

やけにうさぎに執着する部分に
倒錯のニュアンスを含めました。

京都芸術大学の通信学部

話を少し脱線すると、僕の通う京都芸大の
グラフィックデザインコースは
女性と男性で7:3の割合。

年齢は幅広く、現役大学生の10代から
上は50代まで。

社会人でも取り組みやすい通信教育という
特徴もあってほとんどが社会人の方です。

もちろんバックボーンもざまさま。

授業のレベルは全日制の大学とは
異なる部分があると思いますが、
この年齢の幅による情報の多様性
この大学のユニークな点の一つ
だと思います。

学生全員の作品が上映されて

授業2日目の午後、締め切りを迎え
提出された学生約60人分の作品の
上映と合評が始まりました。

各々の作品は年齢やバックボーンの
多様性を表すかのようなバラバラ具合で
とても面白かったです。

もちろん年齢に関わらず個性を放つ作品は
ありましたが、年代ごとに少し内容に
傾向が見えた点
が興味深かったです。

10~20代女子→猟奇的ホラーもの

10代女性の学生の作品はホラー的な
要素を含むものが多かったです。

おそらくテーマの『倒錯』から
『性的倒錯』を紐付けたのか、
ストーカーや盗撮をテーマにした
作品が5本くらいありました。

普段web広告を目にして思いますが、
10代の方々が日々触れるコンテンツに
リアルなホラーものが多い点も
影響しているのかもしれません。

30~40代男性→会社への皮肉

こちらも面白いことに似たような
プランの作品が並びました。

休日やアフター5に上司・仕事先から
連絡が入り対応せざるを得ない
状況にストレスを抱える自分が主役で、
仕事の環境が『倒錯』しているという
描き方。

働き盛りの世代が抱えるストレスが
しっかり現れているなぁと苦笑
しました汗

50代以上→コミカルや幻想的な内容

やっぱり、歳を重ねても学ぶ意欲を
持っている方はポジティブでユニーク
だなと感じました。

日常に幻想的なできごとが舞い込んできたり
最後には夢オチやどんでん返しで
トホホなオチを付けるクスッとする
作品を作っていたのはこの世代の方々でした。

2日間で映像の制作を行いことは
なかなかハードでしたが、
その大変さも楽しさに変えてしまおう
という姿勢が伝わり、かなり温かい
気持ちになりました。

個性が光って面白い!

もちろん似たようなプランで作っていた
方々もそれぞれ個性があってユニーク
でした。

年代でカテゴライズすることはあまり
好きではありませんが、予想外にも
傾向が見えたので面白かったです。

きっと置かれている環境や
触れてきたコンテンツの影響など
通ずるものはあるのかなと思いました。

この多様性から学べるものは多いと
感じているので、今後もさまざまな
個性に触れて学生生活をより
よいものにしたいです!

カジュアルなスーツが時代に合いすぎていて嬉しい。

スーツっていいですよね。

たびたび書いているのですが
スーツっていいですよね。

上品に見えますし
トレンドに左右されないので
永く楽しむことができるジャンルの
ファッション
だと思っています。

kusekke-design.hatenablog.com

特にカチッとしたスーツは
エレガントさの極みだなぁと思います。

世は大カジュアル化時代

オーバーな見出しを付けました汗

でも、ファッションにあまり興味がない方
でも身近に感じるくらい服装はどんどん
カジュアル化していますよね。

ネクタイを付ける時期が年々減ったり
オフィスカジュアルであればそもそも
スーツを着なくてもいいよという
会社も増えてきました。

そのおかげでストレッチが効いたり
洗える素材が選べて気楽になったり
見た目の印象も柔らかくなったり
悪いことばかりではないですよね。

ではスーツは用なし?いいえ!

スーツ屋さんみたいなことを書いてますが笑

カジュアル化の流れは止まらないと思います。
ではスーツは用なしなんでしょうか。

いいえ!と叫びたいです。

確かにカッチリしたスーツを着ることは
少なくなるかもしれません。
ただしカジュアルな格好になると
薄まってしまうのが『エレガントさ』です。

ではエレガントさと
時代に合わせたカジュアルさの
相反するふたつを同時に取るには
どうすればいいか。

僕はカジュアルなスーツを強く
おすすめします。

カジュアルなスーツでいいとこどり

「カジュアルなスーツって何よ?」

先にカチッとしたスーツのことを
考えたら早いかもしれません。

 

  • 色はネイビー、グレー、黒など暗め

  • 光沢を出したウールなどを使用

それに対し

僕の好きなカジュアルなスーツは

  • 色は明るめ

  • コットンやリネンなどを使用

といったイメージです。

この記事のサムネに使っている写真の
スーツもコットン(綿)を使った
コーデュロイのものです。

こうしたカジュアルなスーツは、
カタチやシルエットなどは見慣れた
スーツのエレガントさを、
素材や色でカジュアル感を
両立できる
ので今の時代にピッタリな
ファッションだと思っています。

服選びはテーマを持って

僕はフリーランスになってからというもの
カチッとしたスーツを着る機会が
激減しました。

(たまには着たいのですが)

なので、カジュアルなスーツで
大人っぽいエレガントさと
親しみやすいカジュアルさ
のいいところを取り続けることが
服選びのテーマになりました。

これがまたとっても楽しいのです。

少しずつ選択肢も増やして、
季節を意識した装いをするのも
楽しみが増えますよね。

特に寒い時期は楽しくて、
先ほど書いたコーデュロイをはじめ、
フランネルツイードなど
カジュアルでも重厚感や温かみのある
服を着ることができます。

寒さが辛い時期ですが、そんな季節が
楽しみになるのは良いことですよね。

長くなりましたが・・

長くなりましたが、僕もまだまだ
エレガントさとカジュアルさの
いいとこどりについて学んでいる最中です。

ぜひ密かに一緒に楽しんでくれる方が
いらしたらとても嬉しいです。

最後に、僕は地元墨田区テーラー
『フィボナッチ紳士洋品店』の郷間さんと
装いを通じてライフスタイルを考える
podcastを配信しています。

装いの話 with フィボナッチ紳士洋品店

装いの話 with フィボナッチ紳士洋品店

  • くせっけデザイン_ 髙橋漱至
  • ファッション/美容
  • ¥0

podcasts.apple.com

もしご興味があれば聞いてもらえると
嬉しいです。

ご感想もお待ちしています!

スーツ最高!

平成のデジタルネイティブ、令和にネット離れ。

時代を先取りしていた小学生?

僕は1992年生まれ。

ちょうど高校生時代にiphoneが登場して、
スマホはクラスで一人持っているかいないか。
休み時間になるとスマホを珍しがって
クラスメートが群がる。
そんな世代でした。

スマホが当たり前になって
公立の小学校でも一人一台タブレット
配られている今とはだいぶ様子が
異なります。

そんな中でも僕はインターネットに
触れたタイミングは同世代の方より
けっこう早かったと思います。

父親が新しいもの好きだったので、
小学校低学年の頃には自宅にパソコンが
あったし、退屈な夏休みは
地元の生涯学習センターにある
パソコンコーナーに入り浸って
遊んでいました。

当時は個人の方が作ったサイトばかりで
ネットも今ほど手軽ではなかったこともあり
共感した人が集まる穏やかで独特な
コミュニティがいくつもあった

記憶しています。

小学生2年生のときにはじめてネット掲示板
書き込み、返事をもらったときの
ワクワクを今でも覚えています。

近ごろ、早くからパソコンやスマホ
タブレットに触れてゲーム感覚で扱えて
しまう世代のことをデジタルネイティブ
と呼びますが、昔そんな言葉があったら
僕は密かにデジタルネイティブの一人
だったのかもしれません。

特に今ITスキルが高い訳ではないので
早くから触れていたことが何かに
繋がっているわけではないのですが・・汗

令和の今にネット離れ

今年はネットとの付き合い方が
大きく変わった年でした。

ポジティブさをキープするために
ショッキングなニュースを繰り返し
伝えるメディアやどうしても悪意が
混じる構造のSNSとは距離を置くように
なりました。

特にX(Twitter)については、
書き込みはほとんどしていなかったものの
ニュースやトレンドをチェックすることに
使っていましたが、上に書いたような
ネガティブな情報に嫌気が差して
アカウントを消してしまいました。

残ったのは「リアルありきなネット」

一方でInstagramfacebookなど
ほとんど知り合いの方とつながるような
SNSは継続しています。

リアルで知り合いを増やしてこうしたSNS
ゆるやかにつながるという、一周回って
アナログな方向に向かっているのは
少し興味深いです。

パーソナライズされたネット以上に
リアルで偶発的な出会いを求めたり。

kusekke-design.hatenablog.com

web上で完結する世界より
リアルと連動している方が僕には
向いていることがハッキリわかってきました。

平成のデジタルネイティブ。ネット離れ。

ただし、フリーランスとして効率的に
お仕事を進めていくためには
最新のツールの利用は避けては通れないと
思っています。

詳しい方と情報交換しながら
必要な情報を更新しつつ、
リアルのコミュニケーションを更に
楽しんでいきたいと思います。

パラアート展の裏側

2023年12月6日から墨田区役所で開かれた
『すみだスマイルフェスティバルアート展』
の裏側。

 

パラアート展が無事開催されました。

開催前日に行われた設営はハードな作業。
土壇場の対応力の勝負でした。

作品をギャラリーの空間に持ち込んだときに
どう見えるかが、設営の日に初めて
わかるからです。

どうやって作品を取り付けるかも
本番にならないとわかりませんでした。

シミュレーションしたことと
土壇場のアイデアを組み合わせて
なんとか終えることができました。

その完成度にとても満足しています。

難易度が高い作業こそ、価値観が合い
雰囲気を明るくできるメンバーが大切ですが、
そんなチームで臨めたおかげで成功しました。

このネットワークが僕の強みだと思います。

そして、サポートしてくれた大学生の
みんなも最高でした。

後日、熱いフィードバックもくれて、
若い世代の方が全力になれる場を
作り続けることを信条にしようと
あらためて思いました。

とても価値ある経験ができました。
関わってくれた皆さんに感謝します。

実感。僕たちはコミュニケーションを省けない

チームに欠かせないもの

チームで仕事をする場合においてコミュニケーションは絶対に省いてはいけないもの。

負荷がかかる状況に至るまでにいかに対話の量を積み重ねられたかが仕事のクオリティや感じるストレスを左右する。

と、心から思う。

対話なきプロジェクト

仕事でとあるプロジェクトに参加した。

約半年間のプロジェクトが終わり、良い成果を残せたと思う一方で悔いも残った。

それは、全体を通してコアメンバー間のコミュニケーション量が不足したことで本番直後にストレスが噴出したことだ。

プロジェクトのコアメンバーは僕を含め3名。僕以外の2人はこれまでも仕事を共にしてきた関係性で、そこに僕が加わった形だ。

振り返ればスタート段階からコミュニケーション量の少なさに不安を感じていた。地域が舞台の仕事に関わらず、打ち合わせは全てオンラインで雑談もなし。

対面することが必ずしも理想だとは思わないが、お互いのことを知らない段階においてはメンバー間の距離を縮めるために必要な情報量がリアルな空間には揃っている。

オンラインで完結するならば、意図的に雑談を増やしたり自己開示の仕方を工夫するなどの手法を取ることが望ましいが、そういった雰囲気は作られることなく仕事が進んでいった。

不安を感じながらも、他2名はその道のプロだと(最初は)思っていたし、何度も仕事を共にしている人同士なのでモヤモヤしながらも参加した。

違和感は序盤から

スタート段階でのミスとして、ゴール目標の共有ができていないため、報酬に対しどこまでのレベル感の成果を目指すかがわからなかった。そのことでムダな探り合い・読み合いが始まってしまった。

そして本番直後、メンバー1人の自己判断による違和感ある行動によりこれまでのストレスが噴出した。

大切さを理解しているかどうか

なぜこういったことになったかを振り返るフェーズにおいて、メンバーがコミュニケーションの重要性を理解していなかったことがわかった。合理主義の方からすれば、ムダな時間だと思うのかもしれない。

コミュニケーション量を増やすことで誰しもが良い関係性になれる訳でない。それでも、少しでも多く他者を知ることで想像が膨らみ、挙動を予測できたり寛容になれたりする。更に価値観が合えば厳しいことも言い合える関係になり、ストレスなく高め合える。

ハードワークでも楽しくなる場合すらある。

工夫すべきこと

本来は価値観の合う方と多く繋がり、そういった方々とチームを組んで仕事に臨むのが理想だけど、必ずしもそうはいかない場合こそ、コミュニケーションの絶対量が特別な意味を持つ。

  • 性格特性

  • 価値観

  • バックボーン

  • スキル

  • 得意なこと苦手なこと

メンバー同士がこういったことをプロジェクトの序盤(平穏な時期)に把握し合っている状況を作れるかが大切で、そのためにはコミュニケーションを手間として省いてはいけないし、質の高いコミュニケーションを増やす工夫をするのが腕の見せ所だ。

今回の仕事においては僕が”新入り”だったため、自ら雰囲気づくりをリードすることに躊躇してしまったことを今となって後悔している。

負荷がかかるプロジェクト終盤までにコミュニケーション量が足りていないと、全体を通じてストレスが溜まり、すれ違いが発生するためクオリティも下がる。今回はまさにその手本のような例だった。

それぞれ心を持った”人”だからこそ、お互いの情報を受け止めるまでには時間と回数が必要だ。

最短ルートをいく高度なファシリテーション技術は存在すると思うが、コミュニケーション自体は省くことはできない。それは、僕たちが機械ではないからだ。

今回のできごとを糧に、人の数ほど答えのあるテーマである人間らしさとコミュニケーションについて、より理解を深めていきたいと思った。

パーソナライズをかいくぐり、偶発的な出会いを楽しもう!

『おすすめ機能』にハテナ。

YoutubeSNS、通販サイトなどに出てくる「あなたへのおすすめ」機能は、webと生活を切り離せない僕たちにとって見慣れたものとなっていますよね。

個々人の検索記録や属性などの要件を基にパーソナライズした結果を表示することで、更なる視聴や購買などの行動に繋げる効果的な手法だと思う。

・・・だとは思うのだけど、僕がへそ曲がりなのか、おすすめされた結果にアクセスしたことはほとんどないし、なんならちょっとつまらなさを感じてしまう。

こういったパーソナライズ機能の影響で、web上の興味深いコンテンツと出会う機会が減ったように思う。

僕はどちらかというと予想もしなかった情報に出会う方が面白いと思うからだ。

Youtubeが特に顕著で、トップページやおすすめに表示される動画のジャンルやタイプが似たり寄ったりで食指が伸びない。星の数ほど動画があるので、現時点で僕は認識していないが夢中になる可能性がある動画は無数にあると思うのだが、パーソナライズの機能の影響でそういった動画と偶発的に出会う機会が少ない。

とてももったいないと感じる。

偶然の出会いが新たな視点に

数年前、偶然アメリカのドキュメンタリー映像を見た。バングラデシュの皮革なめし工場の環境問題をテーマにした内容で、工場からドバドバ排出される青白い液体混じった川で地元住民が食事のための魚を獲っている衝撃的な映像だっだ。

ショックを受け今でも鮮明に頭に残っているし、安易な買い物を避け、モノを大切に使う意識に繋がった。

これはオーバーな例だけど、こういった偶発的で新鮮な出会いが新しい視点をもたらしてくれる。

だからこそリアルの場がキー

そんな中、近ごろ一周回って面白いのがリアルな体験だ。

例えば近所の図書館に行けば司書さんがおすすめポップを付けてくれている特集コーナーがあり、日常生活の中では自ら触れることのない多岐に渡るジャンルの本に出会えるし、タイトルと紹介文が魅力的で思わず手に取ってしまう。

さまざまな情報にアクセスできるwebの選択肢が狭まり、情報に制限があるリアルの選択肢が増えている逆転現象が僕の中で起こっていて、少し興味深い。

仕事や人間関係に大事なのは想像力だなぁと最近特に思う。関係する人やものごとの背景を想像できれば、自分本位になり過ぎることを防げる。そういったイメージ力を高めるためにも、好奇心に任せて新しい視点と出会い続けていきたい。