くせっけデザインのブログ

くせっけの人に幸あれ。

実感。僕たちはコミュニケーションを省けない

チームに欠かせないもの

チームで仕事をする場合においてコミュニケーションは絶対に省いてはいけないもの。

負荷がかかる状況に至るまでにいかに対話の量を積み重ねられたかが仕事のクオリティや感じるストレスを左右する。

と、心から思う。

対話なきプロジェクト

仕事でとあるプロジェクトに参加した。

約半年間のプロジェクトが終わり、良い成果を残せたと思う一方で悔いも残った。

それは、全体を通してコアメンバー間のコミュニケーション量が不足したことで本番直後にストレスが噴出したことだ。

プロジェクトのコアメンバーは僕を含め3名。僕以外の2人はこれまでも仕事を共にしてきた関係性で、そこに僕が加わった形だ。

振り返ればスタート段階からコミュニケーション量の少なさに不安を感じていた。地域が舞台の仕事に関わらず、打ち合わせは全てオンラインで雑談もなし。

対面することが必ずしも理想だとは思わないが、お互いのことを知らない段階においてはメンバー間の距離を縮めるために必要な情報量がリアルな空間には揃っている。

オンラインで完結するならば、意図的に雑談を増やしたり自己開示の仕方を工夫するなどの手法を取ることが望ましいが、そういった雰囲気は作られることなく仕事が進んでいった。

不安を感じながらも、他2名はその道のプロだと(最初は)思っていたし、何度も仕事を共にしている人同士なのでモヤモヤしながらも参加した。

違和感は序盤から

スタート段階でのミスとして、ゴール目標の共有ができていないため、報酬に対しどこまでのレベル感の成果を目指すかがわからなかった。そのことでムダな探り合い・読み合いが始まってしまった。

そして本番直後、メンバー1人の自己判断による違和感ある行動によりこれまでのストレスが噴出した。

大切さを理解しているかどうか

なぜこういったことになったかを振り返るフェーズにおいて、メンバーがコミュニケーションの重要性を理解していなかったことがわかった。合理主義の方からすれば、ムダな時間だと思うのかもしれない。

コミュニケーション量を増やすことで誰しもが良い関係性になれる訳でない。それでも、少しでも多く他者を知ることで想像が膨らみ、挙動を予測できたり寛容になれたりする。更に価値観が合えば厳しいことも言い合える関係になり、ストレスなく高め合える。

ハードワークでも楽しくなる場合すらある。

工夫すべきこと

本来は価値観の合う方と多く繋がり、そういった方々とチームを組んで仕事に臨むのが理想だけど、必ずしもそうはいかない場合こそ、コミュニケーションの絶対量が特別な意味を持つ。

  • 性格特性

  • 価値観

  • バックボーン

  • スキル

  • 得意なこと苦手なこと

メンバー同士がこういったことをプロジェクトの序盤(平穏な時期)に把握し合っている状況を作れるかが大切で、そのためにはコミュニケーションを手間として省いてはいけないし、質の高いコミュニケーションを増やす工夫をするのが腕の見せ所だ。

今回の仕事においては僕が”新入り”だったため、自ら雰囲気づくりをリードすることに躊躇してしまったことを今となって後悔している。

負荷がかかるプロジェクト終盤までにコミュニケーション量が足りていないと、全体を通じてストレスが溜まり、すれ違いが発生するためクオリティも下がる。今回はまさにその手本のような例だった。

それぞれ心を持った”人”だからこそ、お互いの情報を受け止めるまでには時間と回数が必要だ。

最短ルートをいく高度なファシリテーション技術は存在すると思うが、コミュニケーション自体は省くことはできない。それは、僕たちが機械ではないからだ。

今回のできごとを糧に、人の数ほど答えのあるテーマである人間らしさとコミュニケーションについて、より理解を深めていきたいと思った。