くせっけデザインのブログ

くせっけの人に幸あれ。

パーソナライズをかいくぐり、偶発的な出会いを楽しもう!

『おすすめ機能』にハテナ。

YoutubeSNS、通販サイトなどに出てくる「あなたへのおすすめ」機能は、webと生活を切り離せない僕たちにとって見慣れたものとなっていますよね。

個々人の検索記録や属性などの要件を基にパーソナライズした結果を表示することで、更なる視聴や購買などの行動に繋げる効果的な手法だと思う。

・・・だとは思うのだけど、僕がへそ曲がりなのか、おすすめされた結果にアクセスしたことはほとんどないし、なんならちょっとつまらなさを感じてしまう。

こういったパーソナライズ機能の影響で、web上の興味深いコンテンツと出会う機会が減ったように思う。

僕はどちらかというと予想もしなかった情報に出会う方が面白いと思うからだ。

Youtubeが特に顕著で、トップページやおすすめに表示される動画のジャンルやタイプが似たり寄ったりで食指が伸びない。星の数ほど動画があるので、現時点で僕は認識していないが夢中になる可能性がある動画は無数にあると思うのだが、パーソナライズの機能の影響でそういった動画と偶発的に出会う機会が少ない。

とてももったいないと感じる。

偶然の出会いが新たな視点に

数年前、偶然アメリカのドキュメンタリー映像を見た。バングラデシュの皮革なめし工場の環境問題をテーマにした内容で、工場からドバドバ排出される青白い液体混じった川で地元住民が食事のための魚を獲っている衝撃的な映像だっだ。

ショックを受け今でも鮮明に頭に残っているし、安易な買い物を避け、モノを大切に使う意識に繋がった。

これはオーバーな例だけど、こういった偶発的で新鮮な出会いが新しい視点をもたらしてくれる。

だからこそリアルの場がキー

そんな中、近ごろ一周回って面白いのがリアルな体験だ。

例えば近所の図書館に行けば司書さんがおすすめポップを付けてくれている特集コーナーがあり、日常生活の中では自ら触れることのない多岐に渡るジャンルの本に出会えるし、タイトルと紹介文が魅力的で思わず手に取ってしまう。

さまざまな情報にアクセスできるwebの選択肢が狭まり、情報に制限があるリアルの選択肢が増えている逆転現象が僕の中で起こっていて、少し興味深い。

仕事や人間関係に大事なのは想像力だなぁと最近特に思う。関係する人やものごとの背景を想像できれば、自分本位になり過ぎることを防げる。そういったイメージ力を高めるためにも、好奇心に任せて新しい視点と出会い続けていきたい。