くせっけデザインのブログ

くせっけの人に幸あれ。

居心地のよいコミュニティから飛び出したら得られるもの

大層なタイトルを付けてしまったが、まず書きたいのは、僕には「昔から仲の良い友だち」がほぼいないこと。

現在、学生時代の友人はいないに等しいけど、学生だった当時友だちがいなかったかというとそうでもない。

では今ひとりぼっちでいるのかというとそうでもない。おそらく一般的な方より寂しがり屋だと自負しているので、人と関わらない状態は耐えられない。

そんな寂しがり屋でも昔の友だち関係に依存しなかったのは、市役所に勤めていた時代に、自身の価値観の変化に応じて日々新しい方と出会い続けることができたことが大きい。更に持ち前(?)の飽きっぽさゆえ新鮮な情報と触れ続けたい性格も関係していたように思う。

今現在も新しいコミュニティに飛び込み続けているが、そういった行動で得るものは大きい。


まず、当たり前だけど新しい出会いが増えるのでネットワークが広がる。自分が知らない世界に精通している方や自分がイメージできないスケールの大きいことをやってのける方に出会うと言語化できない刺激を受ける。心拍数が上がる。

スケールの大きさや視点の違いに触れて、間違っても「自分はすごいやつ」なんて勘違いはできなくなる。これもメリットの一つだ。

僕にとって当たり前だと思っていることに興味を持ってくれる方もいるし、相手にとって当たり前だと思っていることが僕にとってめちゃくちゃ新鮮で面白かったりする。こうしたやりとりを繰り返して自分が少し客観視できるようになった。

kusekke-design.hatenablog.com

いくら自分で自分のことを考えてもわからなかったことが、他者の反応によってダイレクトにわかる。他者の反応は自身を映す鏡だと本当に思う。

コミュニケーション能力が上がる点も無視できない。僕はもともと狭いコミュニティでしか自分を出せない性格だったが、新しいコミュニティに飛び込み続けることでなんとか鍛えられてきた。

自分の知り合いがいない場所で、マイノリティさを味わい、一人ずつ共感できる方を増やしていく作業は苦しくも良いトレーニングになる。その経験をある程度重ねると、「どんな場所でも理解し合える方はいる」ことに気付く。こうなると一人であらゆる場所に飛び込むことが怖くなくなるどころか楽しくなる。

複数人で行動していると初対面の方から接してくれる機会は減るが、一人なら警戒せずに相手をしてくれることが多い。一対一はフラットにコミュニケーションを取れる理想的な状況だ。

こう書くと人間関係をコロコロ切り替えているように見えるかもしれないが、多くの方と出会う中で価値観が共鳴した方とは何年も関係が続いている。その中には上にも下にも10歳以上歳の離れた方もいる。

年齢に関わらず尊敬できる方と関われたことは幸せだと思うし、これからもそういった出会いがあるのでは?と期待してしまう。

昔からの知り合いがいないことに寂しさを感じた時期もあったが、今では未知の出会いを楽しめている気がする。


先日の記事にも書いたが、人の価値観は日々変化し続ける。

kusekke-design.hatenablog.com

長い付き合いで居心地のよいコミュニティにいることも大切だけど、自身の価値観の変化に合わせて、今現在自分が「面白い!」と思えたり尊敬できる人と出会い続けることで、もっともっと人間関係やコミュニケーションが楽しくなると思っている。