くせっけデザインのブログ

くせっけの人に幸あれ。

芸大の授業で動画を作った僕ら。年代ごとに傾向が。

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僕が通っている京都芸術大学
通信がメインですが、対面のスクーリングも
行われており土日の2日間をかけて
どっぷり授業に集中できる機会も
用意されています。

先日、外苑のサテライトキャンパスにて
行われた映像制作の授業に参加しました。

映像制作の授業に参加

一日目にAdobeの動画編集ソフト
『premier pro』の基本操作を学び
その日のうちに映像のプランを作成。

翌日、半日の作業時間が設けられ
午後からは完成品の上映と合評という
タイムスケジュールでした。

通学2年目になるともはや当たり前の認識になってくるのですが、スクーリングの
課題をある程度のクオリティで仕上げるには
授業の時間内ではほぼ絶対足りません。

事前にソフトに慣れておき、
初日の夜は自宅で作業しないと
間に合わない前提で組まれている
ことが多いのです。

なので、二日間の授業の初日の夜に
予定を入れようものなら納得のいく
作品は出来ないと思います汗

この絶妙なハードルによって
鍛えられることが多いなと感じています。

お題は『倒錯』

映像のプランは学生任せですが
共通のテーマが出題されました。

それは『倒錯』。

倒錯(とうさく)
1.逆になる、または逆にすること。ひっくり返ること。ひっくり返すこと。

2.本能や感情・徳性の異常により、社会・道徳にそむく行動をすること。

受け手によって捉え方が異なる絶妙な
お題だなと思いつつ、一方でネガティブな
作品が増えそうだなとも思いました。


(実際に参考に上映された学生の作品は
猟奇的な内容でした・・・。やめい。)

コミカルな作品を作った僕

テーマの表現の仕方は委ねられて
いたので、僕は試してみたいカット割りの
構想をベースにプランを練りました。

そして授業初日の夜、買ったばかりの
一眼レフと三脚を片手に一人寂しく
撮った映像が上の作品です。

試しに撮ってみたら思いのほか
映像にホラー味が出てしまいましたので、
演技と音声でコミカルさを強調しました。

テーマがテーマだけに、
ポジティブだったりコミカルな作品が
出にくいと思ったので、逆張りも込めて。

やけにうさぎに執着する部分に
倒錯のニュアンスを含めました。

京都芸術大学の通信学部

話を少し脱線すると、僕の通う京都芸大の
グラフィックデザインコースは
女性と男性で7:3の割合。

年齢は幅広く、現役大学生の10代から
上は50代まで。

社会人でも取り組みやすい通信教育という
特徴もあってほとんどが社会人の方です。

もちろんバックボーンもざまさま。

授業のレベルは全日制の大学とは
異なる部分があると思いますが、
この年齢の幅による情報の多様性
この大学のユニークな点の一つ
だと思います。

学生全員の作品が上映されて

授業2日目の午後、締め切りを迎え
提出された学生約60人分の作品の
上映と合評が始まりました。

各々の作品は年齢やバックボーンの
多様性を表すかのようなバラバラ具合で
とても面白かったです。

もちろん年齢に関わらず個性を放つ作品は
ありましたが、年代ごとに少し内容に
傾向が見えた点
が興味深かったです。

10~20代女子→猟奇的ホラーもの

10代女性の学生の作品はホラー的な
要素を含むものが多かったです。

おそらくテーマの『倒錯』から
『性的倒錯』を紐付けたのか、
ストーカーや盗撮をテーマにした
作品が5本くらいありました。

普段web広告を目にして思いますが、
10代の方々が日々触れるコンテンツに
リアルなホラーものが多い点も
影響しているのかもしれません。

30~40代男性→会社への皮肉

こちらも面白いことに似たような
プランの作品が並びました。

休日やアフター5に上司・仕事先から
連絡が入り対応せざるを得ない
状況にストレスを抱える自分が主役で、
仕事の環境が『倒錯』しているという
描き方。

働き盛りの世代が抱えるストレスが
しっかり現れているなぁと苦笑
しました汗

50代以上→コミカルや幻想的な内容

やっぱり、歳を重ねても学ぶ意欲を
持っている方はポジティブでユニーク
だなと感じました。

日常に幻想的なできごとが舞い込んできたり
最後には夢オチやどんでん返しで
トホホなオチを付けるクスッとする
作品を作っていたのはこの世代の方々でした。

2日間で映像の制作を行いことは
なかなかハードでしたが、
その大変さも楽しさに変えてしまおう
という姿勢が伝わり、かなり温かい
気持ちになりました。

個性が光って面白い!

もちろん似たようなプランで作っていた
方々もそれぞれ個性があってユニーク
でした。

年代でカテゴライズすることはあまり
好きではありませんが、予想外にも
傾向が見えたので面白かったです。

きっと置かれている環境や
触れてきたコンテンツの影響など
通ずるものはあるのかなと思いました。

この多様性から学べるものは多いと
感じているので、今後もさまざまな
個性に触れて学生生活をより
よいものにしたいです!