くせっけデザインのブログ

くせっけの人に幸あれ。

毎日が木曜日。フリーランスになって3ヶ月を振り返る。

市役所を辞めてフリーランスになり、あっという間に3ヶ月が経った。これまでの人生で一番と言っていいほど濃密な時間だった。

10月になり一度振り返りの時間をつくりたいと思いこの記事を書いた。

曜日感覚の変化

勤めていた頃は明らかに曜日と精神状態が比例していた。月曜日は最も気持ちが重く、週末に近づくにつれて晴れやかになっていく。

週末に必ず休みがあることでリラックスはできるが、週5日8時間の決まった仕事のリズムは僕に合っていなかったことに気付いた。

フリーランスになってからは平日・土日関係なく仕事が目の前にある。こう書くと休みなく毎日バタバタしているように思われそうだが、自分がワクワクできる仕事を選んでいる上、1日の中でも働く場所や時間もコントロールできるので、何事も自分で判断する感覚が新鮮で楽しい。

そういったこともあり、曜日を強く意識していた市役所時代と比べ、今は毎日が木曜日といった感覚だ。休日ではないが、ほぼ週末に近い感覚に心地の良さを感じている。

3ヶ月間何をしていたか

立場としてはフリーランスをしながら8月中旬以降はものづくりベンチャーでも働かせてもらい、当初から目標にしていたWワークをしている。

フリーランスとしては目立った武器になるようなスキルがあるわけではないので、さまざまな方と出会い価値観をアップデートしながら未経験の分野の仕事にチャレンジさせてもらっている。現在はパラアート展示会のプロデュース、業界誌のデザイン、お子さん向けまちづくりワークショップなどに取り組んでいる。新たにインプットする知識とこれまでの経験が掛け算的に活かされた時に嬉しくなる。

お世話になっている会社は革小物の企画・製造から販売まで自社で行なっている。それでいて社員は10名程度しかいないので一人あたりが手がける仕事の幅がかなり広い。大組織で一部分の仕事を担い続けるのではなく、一人でさまざまなことにチャレンジしたりリスクを負う経験をしてみたかったので理想的な環境だ。更に何をするにもお金の話が身近に着いて回るので、経営感覚も学ばせてもらっている。

いずれにおいても「やってみるとできること」の引き出しがどんどん開いている気がしているし、僕だけではできないことをいろんな知り合いのプロに頼って実現していく感覚が楽しい。

ワクワクする仕事だけやるということ

フリーランスとしてさまざまな出会いに恵まれると、新しい仕事に関われる機会も増えていく。僕は目立ったスキルはないがワクワクすると力を発揮できることはわかっているので、関わる仕事を選ぶ基準にしている。知り合った起業家の先輩からはビジネスと楽しみを分けて考えるようアドバイスを頂いたが、良くも悪くも僕は明確な線引きができないタイプだと感じた。

お金の話は別の記事で書きたいと思うが、大きく稼げる人間にはなれないと自負している。それでも自分自身が豊かにあり、家族や関わる方と一緒にワクワクしながら働けたら幸せだなと思っている。

正社員に戻れるか

上記のような働き方を経験してみて、絶対に戻れないと思った。

これまでは自分のやりたいことや意義を感じること以外の仕事をすることにかなり大きなエネルギーを取られていたことに気付いた。組織に運命を握られている感覚や通勤は僕にとってストレスだったことを働き方を変えてみて、あらためて感じた。

そういったストレスを軽減することで、自分が意義を感じる仕事に全力で取り組めることがフリーランスの大きなメリットかもしれない。

それでも収入がほぼなくなってしまったら一時的に正社員に戻ってもいいかなという緩さは頭の片隅にある。気持ちが追い詰められたら豊かな仕事はできないので、それは上手く避けていきたい。

近々の目標

フリーランスの働き方については向き不向きがあるし、正社員の働き方と比較して上も下もない。それでも24時間365日を自分でコントロールしたり、自分自身を商品にしていく感覚は僕に向いている気がしている。

10月までの3ヶ月間は新しい動き方の実験ができた。今後は年内は実績づくりに注力し、来年以降は活動場所を拡大したいと考えている。

自分をもっとワクワクさせながら誰かの価値につながる仕事ができたらこれ以上ない幸せだ。