くせっけデザインのブログ

くせっけの人に幸あれ。

自分の知らない世界を覗ける本が好きだ。

誰しもご存じのとおり本のジャンルは多岐に渡る。だからこそ本の楽しみ方も人それぞれ個性が出るのではないかと思う。

 

 

僕の本の楽しみ方

目的の本は決めずふらっと図書館に行き、まず入口近くの特集コーナーをチェックする。このコーナーは図書館の司書の方がおすすめの本を並べるのだが、単にベストセラーの本を並べていることは少なく、ジャンルレスにさまざまな本を紹介している。

この特集の仕方は図書館ごとに異なるが、毎回とても腕を感じる。普通に過ごしていたらまず読まないようなマニアックな観点の本が必ず混ざっている。膨大な本が並ぶ図書館の入口付近で毎回さっそく一冊手に取ってしまうのだ。

僕は本に関しては広く浅く楽しみたいタイプだ。自分が体験したことのない仕事や経験をした方の著書を読むのが楽しい。自分の知らない世界を覗ける本が好きなのだ。必要に駆られてノウハウ本を借りることも多いが、楽しいのは前述したような本だ。最近借りて興味深かった2冊を紹介したい。

特に興味を惹かれた本

①自分の顔が嫌いですか?-“見た目”が“こころ”を壊す女たち/町沢 静夫

精神科の先生の著書。どう見ても整った顔付きなのに「自分の顔が醜い」と言って整形を繰り返したり、悲観して逸脱した行動をしてしまう方々がいるらしい。そのような患者は過去のトラウマに起因する精神病の場合が多いとのこと。正直そのような悩みを抱えた方の存在を想像すらしたことがなかったのでとても驚いた。

②子どもたちの階級闘争-ブロークン・ブリテンの無料託児所から/ブレイディみかこ

イギリスの貧しいエリアの無料託児所でボランティアを行う著者がトラブルまみれの日常を綴る。異常行動を起こす子どもから移民問題まで様々な観点から問題の本質を指摘する切り口や、非日常感に引き込まれた。セーフティネットとして奮闘する方々の意地や努力に敬意を表したくなった。日本にもそうした方が活躍されていることだろう。

想像力の効能

上記2冊のような「自分の知らない世界を覗ける本」を読むことで視野が広がり、想像力が高まるのを感じる。これはわかりやすい効果があり、例えば迷惑をかけられた時に「もしかしたら彼は〇〇だったのかもしれない」と想像することで自分の怒りを鎮めることができる。想像力を活かして相手をおもんばかることはコミュニケーションや人間関係においてもとても役に立つ。

手軽に視野を広げられる本の存在は素晴らしい。と、本に夢中になって数年の遅咲きの僕が言ってみる。

ぜひ皆さんも本との偶然の出会いを楽しんではいかがでしょうか。