個人店が好きでしょうがない。

個人店とチェーン店。
どちらも違った良さがあることは誰しも知っている。

どちらが上かなんて話は誰もが興味がないが、僕は個人店が好きでしょうがない。

多様性というとありきたりだが、僕は人の価値観や考え方の「違い」が好きだ。だから店主の個性や人柄が思い切り前面に出る個人店が好きなのだ。

この数年は食事をする場所も買い物をする場所も、コミュニケーションを取ることが楽しい人がいるかどうかで選んでいる。そういった時に個人店はわかりやすくていい。前を通ると店主が楽しそうにお客さんと盛り上がっている様子を見ると、「よし今後はここに入ってみよう！」という気になる。

僕が住んでいるエリアは最近なかなか熱いことになっている。東京大空襲の被害を免れたことでいまだに古民家が残っている下町なのだが、そういった古い物件は賃料が安いため比較的若い方々が飲食店を次々にオープンしている。小さくも歴史を感じさせる空間に個性的な店主が営む魅力的なお店が増えた。個人店好きの僕にとって嬉しい環境になりつつある。

僕は呑気に楽しんでいるがは店舗の経営側は大変だと思う。材料費や梱包材などの価格高騰などの煽りを受けており、商品の価格に転嫁せざるを得ないという話をよく聞く。

それでも個人店は商品の魅力に加え店主の人柄という魅力が乗っかっている。そこにお金を払うことに僕は何も惜しいという感情を抱かない。むしろ応援したいから進んで払う。

こういった考えの方は口に出さないだけで結構多いような気がしている。芸能人でもないようなローカルなごく小規模なファンコミュニティが各地に生まれたり近所に推しの存在が現れることは街の生活を楽しくすると思う。ファンに囲まれてお店も持続していく。そんな関係性が成り立ったらとても面白い。

これからも個人店の皆さんを応援し続けたい。