くせっけデザインのブログ

くせっけの人に幸あれ。

不安は絶対に付きまとうのだから、どの不安と付き合っていくか選ぼう。

ネガティブなようでポジティブな記事を書きます。

数ヶ月前、市役所を退職してフリーランスになった。人生の大きな転換期だと感じていて、これまでに得られなかった体験をたくさん味わえている。

どのような発見があったのかは他の記事でも書いてきたが、面白いなぁと思うのは、どんな状態でも何かしらの不安は付きまとうということ。完璧に居心地がよく満たされた状態なんてあり得ないということ。

市役所に勤めていた頃は、組織に運命が握られている状態に不安を抱えていた。将来自分の強みとも言える柱が育ちづらい環境において、いつか自分の良さが完全にスポイルされてしまうのではないかという不安。

僕は思いやりのあるおじいちゃんになりたいと昔から考えているから、そのためには常にワクワクしながら刺激を得て感性を維持していきたい。果たして今の環境で実現し続けられるのかという影にだいぶ押されていた。

そして現在フリーランスになってこのような不安は完全に解消されている。自分が商品という感覚は常にあり、スケールは大きくなくても一挙手一投足が自分をカタチづくっている感覚がある。

どういう発言をするか、どういう行動をするか、どういう反応をするかが社会における自分の立ち位置を決める感覚が新鮮で面白い。

では、全ての不安が解消されたのかというとそうではない。公務員時代には感じなかった収入の不安、将来自分がどんな道に進むのかという不安といった新しい種類の不安を感じるようになった。

人にとっては完璧な状態なんてない。隣の芝生が青く見えるその奥に誰しも何かしらの不安を抱えていると思う。もちろん不安に対応する力は人それぞれだし、鍛えることもできると思うけれど。

だからもいってどんな選択肢に進んでも同じなのかというと絶対にそうではないと思う。付き合っていく不安の種類は選べるのはユニークなこと。さまざまな要素を天秤にかけて、今の僕が得られていることと感じている不安は以前の自分が感じていたものと比べて「良い」ものだ。

どんなセンスのある先輩方でも生き方を全クリしていないから面白い。選択の連続や不安を熱く、時には冷静に楽しんでいきたい。