くせっけデザインのブログ

くせっけの人に幸あれ。

ラップをやりたいと思って10年経つ。

※毎回文字量が多くなるのでゆるい記事を書こうとしたらいつもより長くなってしまった。重すぎるだろ俺・・・。

長年手が出ないもの

皆さんは「これをやってみたい!」と思って二桁年くらい経っているもの、ありますか?

たいてい手を出さずに二桁年くらい経っているものは口に出していないでしょうから、実は誰しもそういったものを持っていたら面白いなと思う。

絵とかギターとか、どうですか?
世界一周したいだとか、お金と時間がそれなりにかかる大きな夢だったら納得。

僕の場合はやろうと思えば今すぐできること。それでもやれないスケールの小さい話をあえてしたい。すでにやったこと(特に成功したこと)の話は世間に溢れているので、今回はやっていない側の話。

頭の片隅に居座り続ける現象

僕はラップがしたい。
そう思って10年くらい経つ。

10年も手を出さずにいるくらいだから「そこまでやりたくないんじゃないの?」と思われそうだが、結構やりたい。

それでもやれないからずっと頭の片隅に居座り続けてる現象が起きている。自分がやりたいことに対して失礼な表現だが、どちらかというと「まだやれていないのか」というマイナスの意識として留まっている。なぜならやろうとすればすぐやれることだから。

でもやれないのだ。

正確にはちょっとやってた

実は高校生の頃、少しやっていた。
しかも数曲作ってネットにアップロードしていた。コメントももらってたし。

僕が中学生から高校生にかけて、ニコニコ動画に自作のラップを投稿するカルチャーが静かに盛り上がっていた。ラッパーもまあまあな数いたし、ラップを乗せる音楽であるトラックを作り提供する作曲家もいて、「ニコラップ」というタグが小さなムーブメントだった。

僕が小学生の頃は「ココロオドル」がヒットしたnobodyknows+をはじめSOUL'd OUT、RIP SLYMEなどのラップを聞いて育った世代だったことや、思春期特有の「俺は流行りの音楽なんて聞かねぇ!」というトガリが合わさって、ネット上に投稿されたラップに夢中になった。

当時は誰しもがハイクオリティな映像を撮作れる時代ではなかったので顔を出すラッパーは少なかったし、会社員や学校の先生などさまざまなバックボーンの方が趣味で音楽をやってるいるパラレルな雰囲気も適度に謎めいていて面白かった。

聞き始めて2年くらい経ったタイミングで「自分もやってみよう!」と思い立ち、Amazonで買った1500円のマイクをPCに直挿しして収録してアップロードした。当時は新しいラッパーが現れると上手くなくても温かいコメントが付くような雰囲気だったので、フィードバックにすごく興奮した思い出がある。

今、当時のラップを耳元で流されたら紅潮してその機器を破壊する自信があるが、よくやったなと思う。

なぜやれないか

10年やりたいと思い続け、更にはやったこともあることを今なぜやれないか。考えてみた。

①思い続けたからこそ、クオリティが低いものができる恐怖が強い

これが一番の理由だと思う。10年はそりゃもう長い。片思いし過ぎてその愛の大きさはどエライものになっている。だから満を持してチャレンジした時にガッカリするのが怖い。ブログやpodcastはスッと始められたけど、ラップに関してはスタートラインに立つまでに時間をかけ過ぎてしまった感じがある。

※自分の中だけで。

②きっかけがない

きっかけは自分で作るものだけど、なにせ10年も手を付けていないものを始めるきっかけはなかなか見つけられない。かといって何かの間違いで「仕事でお願いします」と言われても、普段やってないからできないし、きっと断る。このくらいダメダメな感覚にならないと10年は放置できない。

チャンスはあったか

市役所で働いていたほぼ最後あたりに、「やるならここか」というタイミングがあった。

まちづくりの一環でイベントを企画したりタウンミーティングを盛り上げるための映像を作ったりしていたから、そのBGMとして流すのは面白いと考えていたことがあった。「市役所の職員がラップをする」ということだけでも面白いと受け止めてもらえるだろうし、映像に載せるなら生で歌う訳でもない。ハードルは低かった。

が、なんだかんだ雑務に追われチャンスを逃してしまった。少し後悔している。

で、いつやるか

もはやきっかけも無いがこのまま頭に残り続けているのも嫌なので、早々に解消したいとは思っている。でもいつやるかはわからない。

一人で何と闘っているのだろうか。